甲骨文字・金文 漢字表

1年生の最初に習うような、数字や曜日に関する漢字について、甲骨文字や金文の形で並べてみました。漢字の記事でも触れたように、一言で甲骨文字や金文と言っても、様々な形が存在していますが、なんとなく現在の漢字をイメージしやすそうなものを選んで配置しています。

 

「日」は太陽の丸く輝く様子、「月」は満ち欠けする月の様子、「水」は流れる水の様子といったように、古代中国の人々の観察力と抽象化の感覚を想いながら眺めると、身近な物事を感じる発想も広がったりしないかなあと思います。

一方、数字や上下は記号的な意味合いが強いと考えられますが、文字としての書きやすさや区別のしやすさ、要素の統一などの体系化がなされる中で形が洗練されていったのだろうと想像されます。例えば、数字を見てみると、甲骨文字や金文では「七」が十字になっていて、「十」は縦棒の中央部分が膨らんだような形になっています。それが体系化されていく過程で、「十」の中央部分の膨らみは横棒となり、「七」の縦棒は1番下から右に伸びる形に落ち着いたのではないだろうかと想像されます。

 

作成にあたり、文字の画像ファイルは Wiktionary にて cc0 1.0 Universal(Public Domain) で公開されているものを使わせていただきました。感謝いたします。

STORES にて、PDFファイルを無料で配布しています。敢えて現代の漢字は併記していませんが、もしご興味があればダウンロードして、眺めてみていただけると嬉しいです。

ダウンロードはこちらから(別ウィンドウが開きます)

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