乙巳の意味 – 2025年の干支

乙という字は草木の芽が曲がりくねっておる象形文字であります。だから新しい改革創造の歩を進めるけれども、まだまだ外の抵抗力が強い。しかしいかなる抵抗があっても、どんな紆余曲折を経ても、それを進めて行かね...

文脈への関心

ずいぶん前なので、今ではすっかり変わってしまっているかもしれないけれど、働き始めたころに「ストレングス・ファインダー」(現在のクリフトンストレングス)というテストを勧められて、詳しい順番は忘れてしまっ...

荀子(じゅんし)

荀子という人物もしくは思想は、日本で普通に教育を受ける範囲においては、(少なくとも私が小中高を過ごした時代においては)儒家の1つであって、孟子の「性善説」に対して「性悪説」を主張したというくらいの理解...

東洋と哲学

東洋には哲学がない、ということは繰り返し論じられていることだと思う。それはもちろん、近代西洋的な意味での「哲学」というものに対しての議論であるという側面はあるが、そのような主張には、そう主張される理由...

甲辰の意味 – 2024年の干支

甲はよろいで、鱗 — よろいをつけた草木の芽が、その殻を破って頭を少し出したという象形文字で、これを人事に適用いたしますと、旧体制が破れて、革新の動きが始まるということを意味しておる。そこでこれを実践...

礼と法

中国の春秋・戦国時代は、諸子百家の時代とも言われる。群雄が割拠し、広大な中華の統一のために争いを繰り返す中で、各地の王侯貴族たちは富国強兵の方策と才能を求め、民衆たちは乱世を受け止めて生き延びるための...

中庸(ちゅうよう)

中庸之為徳也、其至矣乎、民鮮久矣、 中庸の徳たるや、其れ至れるかな。民鮮なきこと久し。 (論語 擁也) 「中庸」は『論語』の中で孔子によって言及されており、儒学の伝統として重視されてきた徳目である。『...

癸卯の意味 – 2023年の干支

癸は揆であり、物事を「はかる」意である。故に揆度(きたく)とか、揆測とか、揆策などと用いる。然るに、測るには測る標準原則がなければならぬ。それでそういう「のり」、「みち」の意にもなる。(中略)癸は物事...

君子と小人

君子というと徳があって立派な人、小人というと身勝手でつまらない人、という気がなんとなくする。そして、小人はあまり良くなくて、君子であることが望ましいという印象を持つのではないだろうかと思う。 今回はそ...

紫はおそよ380-430nmの波長の光を人間の目が知覚した結果として認知される色であり、人間が知覚・認知できる光としてはもっとも波長が短いものである。朝焼けや夕焼けにおいて、太陽光の散乱の効果によって...