癸巳年初に想う

癸は揆であり、物事を「はかる」意である。測るには測る標準原則がなければならない。それでそういう「のり」、「みち」の意にもなる。

今まで伏在しておったものが頭をもたげて、外に出て活動を始める。その姿を象ったのが「巳」の字であります。従来の因習的生活に終りを告げるという意味がこの文字であります。

(安岡正篤 『干支の活学』より抜粋)

干支(えと、かんし)は中国にて発祥した六十を一周りとする数詞です。暦だけでなく、時間や方位にも適用されます。「干」には五行(木、火、土、金、水)、「支」には動物が割り当てられますが、本来は生命消長の循環を表したもので、後から加わった解釈だそうです。

 

干支は本来、時勢の循環を解説したもので私生活の細々しいものに適用すべきではないと言われますが、社会を見て自らを律するには有用であり、きちんと捉えられると良いのではと思います。

 

2013年の干支は「癸巳(きし/みずのと・へび)」ですが、それぞれの文字を勘案すると、

万事筋道を立てて物を考え、処理してゆくことで因習に終りを告げ、新たな活動を清々しく始めるべき年

と言えるのではないかと思います。逆に見ると、

きちんと道筋を立てて物事に対処しなくては、ずるずると因習的生活が続き、新たな息吹・活動を発する時機を失する年

とも言えます。

 

干支は経験則に基づく占い・預言的な側面があるため、示すところは当然の内容ではありますが、年初にあたって活動を見つめなおすには非常に有用と感じます。

無論、干支は時勢を表したものですが、自らもきちんと道筋を立てて、物事を処していけると良いなと思います。

 

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瑞月
四国の香川県出身。細々としか続けておりませんが、合気道と剣術を少々しております。漢学教室で学習した内容の発信も行っています。

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