其の虚を衝けばなり

進而不可禦者、衝其虚也、

進みて禦ぐべからざる者は、其の虚を衝けばなり。

(孫子 虚実編 三)

人には必ず「実」と「虚」が存在する。

それが人間同士の衝突を「戦い」と捉える『孫子』における、一つの人間に対する考察だと考えています。

 

合気道においても近い感覚がありますが、人が力を発揮する際、必ず力を発したことに対する「虚」が発生します。

合気道が一見すると力が強い敵に対して効果を発揮するのは、相手の「虚」を捉えることに依っていると、私は考えています。

 

「虚」はある意味で「弱み」と言い換えることができるかもしれません。戦いにおける要点は、如何に自分の弱みを見せず、相手の弱みを攻めるかという点にあると思います。

 

また、自分の強みを見せないことも、弱みを見せないことと同等に重要だと捉えています。目に見える敵は、いつかはどういう手段かにせよ、打ち克つ手段を持ちうるからです。

 

『孫子』の「虚実編」は、その編名自体が高度に戦略の本質を突いていると考えています。

 

孫子の兵法
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