無為を為す

為無為、則無不治、

無為を為せば、則ち治まらざること無し。

(老子 上編 第三章)

『老子』のいう「無為」について、「有為」を尽くすことによる自分の限界の先が「無為」だと捉えています。隠者についても、本当にどうにもならない世の中の現実に打ちのめされた人だけが、世の中から隠れることができるのだと。

 

『韓非子』にも、「無為にして之を治む」という表現が出てきます。『韓非子』の場合、法による仕組みづくりが重要なのかもしれませんが、「無為」に見えるような治世が最上としているのは興味深いところです。

もっとも、『韓非子』は一人による書物ではないというのが定説で、道家の思想が多分に含まれているという面があるため、真相は不明ですが…。

 

私は昔から、「無為を為したい」と考えていましたが、だからこそ今は「有為を尽くす」べきだと考えています。

 

老子の無言
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