必ず固く之を張る

将欲縮之、必固張之、将欲弱之、必固強之、将欲奪之、必固与之、是謂微明、

将に之を縮めんと欲すれば、必ず固く之を張る、将に之を弱めんと欲すれば、必ず固く之を強くす、将に之を奪わんと欲すれば、必ず固く之に与う。是れをを微明という。

(老子 上編 第三十六章)

『老子』の中でも、これほど見事に人の世を描き出している章はないと感じる章です。

 

「栄枯盛衰」と一言で片付けてしまえばそれまでですが、「微明」とは、明確にそれを戦略・戦術として位置づけられた言葉だと捉えています。

 

相手を強くし、相手に与え、それによって勝つ。概念化され過ぎており、まだ私の中で具体化されていないのですが、これこそ長期的で本質的な戦略の大本になりうる概念だと思います。

 

この章は『老子』の政治家、戦略家としての側面が強く出ており、とても気に入っています。

 

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