合気宜しからず

大学入学時から合気道を続けてきたのですが、恥ずかしながら、どなたの言葉が元なのかは知りません。

 

「合気道」というと和合の武道とか、魔法のような武道などというようなイメージを抱かれることもありますが、決してそんなことはありません。また、よくある老人が勝手気まま(に見えるよう)に大男を投げる映像を、あながち嘘だとも思いません。
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上兵は謀を伐つ

上兵伐謀、其次伐交、其次伐兵、其下攻城、

上兵は謀を伐つ、其の次は交を伐つ、其の次は兵を伐つ、其の下は城を攻む。

(孫子 謀攻編 二)

『孫子』は心理を戦略の中心に据え、『呉子』は物理を戦略の中心に据えていると言われます。この一文は、その思想が端的に現れているなと思います。
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君子の交わりは淡くして

君子の交わりは淡くして水の如く、小人の交わりは濃くして甘酒の如し。

(講孟箚記 安政三年五月二十九日)

君子の交際というものは淡いがゆえにいつでも変じることがなく、一方で小人の交際は利欲が入り込み、濃厚であるがゆえに長く同じ状態ではいられず、変わってしまう。

『講孟箚記』は吉田松蔭が獄中で同囚のために講義した『孟子』で、日本人としての誇りと孟子の道徳が融合した素晴らしい書だと思います。
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道とすべきは、常の道に非ず

道可道、非常道、名可名、非常名、

道の道とすべきは、常の道に非ず。名の名とすべきは、常の名に非ず。

(老子 上編 第一章)

彼の有名な『老子』の冒頭文です。書き下し文は、「道の道(い)うべきは」「名の名づくべきは」としているものもあります。「道」を「いう」と読むという感覚は、なかなかに面白いと感じます。
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全うするを上と為す

凡用兵之法、全國為上、破國次之、

凡そ用兵の法は、国を全うするを上と為し、国を破るはこれに次ぐ。

(孫子 謀攻編 一)

戦略の書として世界最高と言われる『孫子』ですが、「戦うことが最上ではない」という思想が根底にあるのは非常に面白く、個人的には素晴らしいことだと思っています。
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生じて有せず

生而不有、為而不恃、長而不宰、是謂玄徳、

生じて而も有せず、為して而も恃まず、長となりて而も宰たらざる、是れを玄徳と謂う。

(老子 上編  第十章)

玄徳と言えば、三国志の劉備の字(あざな)としても有名です。(ちなみに曹操の字は「孟徳」であり、こちらも「徳」という文字が含まれています)

私は『老子』の中でもこの「玄徳」と「微明」という概念がとても気に入っています。
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