治人ありて治法なし

有乱君無乱國、有治人無治法、

乱君ありて乱國なく、治人ありて治法なし。

(荀子  君道編  一)

人を重んじる『荀子』らしい、治世の本質を述べた一節だと感じます。

 

国を乱す君主はいても、勝手に乱れる国というものはない。善く治める人はいても、その法があれば勝手に良く治まるなどという法はない。つまり、国を乱すのも善く治めるのも「人」であり、その「人」を得ることが国がすべき第一の仕事であると『荀子』は説きます。

 

いわゆる人物(抜きん出た徳人・才人)ということについては、「世に伯楽あって、しかるのちに千里の馬あり」、また「千里の馬は常にあれど、伯楽は常にはあらじ」とも言われるように、「見出だす」ということが非常に重要と古来から言われます。

諸葛亮孔明で有名な「三顧の礼」も、中国古典を始めとして多くの書物で何度も登場するエピソードです。

 

一方で、組織全体の機構を維持・向上させるという面においては、マネジメントの大家であるP.F.ドラッカーが言うように、

Build on strength.

「強みの上に築く」ということが言われます。「とにかく強みにフォーカスする」という姿勢はP.F.ドラッカーの思想の根底をなすもので、近年のマネジメントにおいては、これが非常に重視されていると感じます。

 

いずれにしても、国や組織を治めるのは「人」である。国や組織を亡ぼすのもまた「人」である。これは間違いない真理であると私自身は考えています。

 

私はもちろん騏驥ではなく、むしろ駑馬ではありますが、「人」として何かを為せるよう、尽くすことだけは忘れずに生きていければと思います。

 

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