功は舎めざるにあり

不積蹞歩、無以至千里、騏驥一躍,不能十步、駑馬十駕,則亦及之、功在不舍、

蹞歩を積まずば、もって千里に至るなし。騏驥も一躍にして十歩なること能わず。駑馬も十駕すればまた之に及ぶ。功は舎めざるにあり。

(荀子 勧学編 九)

「十駕の術」、「駑馬も十駕」といった成語でも有名な、不断の努力を説く『荀子』らしい一節です。

 

『荀子』は「性悪説」で有名ですが、それは「天与の才」や素質ではなく、学習や鍛錬、経験によって人はどのようにでもなると言っているのだと思います。もちろん、放っておくと堕落してしまう人間の本性も指しているのだとは思いますが。

 

ちなみに、三国志の英雄の一人である曹操はかなりの勉強家で、『孫子』を座右の書とし、戦場に赴く際も必ず本を持って行っていたそうです。曹操はむしろ「騏驥」なのでしょうが、やはり一躍にして大成するわけではなく、不断の努力が彼を英雄ならしめたのだと信じています。

 

行かざれば至らず」。月並みですが、凡人の私が成長する為には、日々の歩みを積み重ねるのみなのだと思っています。

 

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