日にみたび省みる

日にみたび  身をかえりみしいにしえの  人の心にならひてしがな

(明治天皇御製)

明治天皇の御製は、とても分かりやすく様々な教訓を教えてくれると感じます。

 

日々をただ漫然と過ごすことは簡単ですが、人が成長するためには一日を噛みしめながら生きることがとても大切だと思っています。

 

子どもの頃に比べると、ひとつひとつの出来事や経験を軽く片付けてしまったり、忘れてしまったりということは多くなったと感じます。ただ、学ぶということはどんなに小さな事象からでも可能です。

失敗も成功も活かして、次の成功につなげなければ、とてももったいないことです。

 

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは言いますが、やはり、自分で体験したことというのは、ひとつひとつ、大切に積み重ねていきたいものです。その積み重ねだけが、私を成長させてくれるのだと信じています。

 

ちなみにこの御製の中で詠われている「日にみたび身を省みるいにしえの人」は、『論語』に登場する有名な曾子の「三省」(さんせい)を指しています。

吾日に吾が身を三省す。人の為に謀りて忠ならざるか。朋友と交はりて信ならざるか。伝えられて習はざるか。

(論語 学而第一)

御製では「みたび」(三度)と詠われていますが、ここで説かれる三箇条、または「幾度も」という意味で捉えた方が自然であるように感じます。いずれにしても、修養の工夫として我が身を省みることの大切さを説いており、誠心をもって自己を修める尊さを教えてくれます。

 

人が生きていられるのはたかだが百年、価値を生み出し、尊く生きたいものだと思います。

 

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