一事業を成すもの

一事業をなすもの身命をおしむ時は、何事も極所に至る事は決而なきものなり。 (山岡鉄舟 無刀流剣術修行牒序文) 武士道の表現には様々なものがありますが、武士に限らず、人間の理想的な生き方を示した一節だと感じます。

生命も要らず、名も要らず

生命も要らず、名も要らず、官位も金も要らぬ人は御し難きものなり。 然れども此御し難き人に非ざれば、艱難を共にして国家の大業を計る可からず。 (西郷隆盛 『大西郷遺訓』) 幕末維新の豪傑、西郷隆盛の言葉の中でももっとも有名...

留めおかまし 大和魂

身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも  留めおかまし  大和魂 (吉田松陰 留魂録 第一章) 『留魂録』は吉田松陰が安政六年、獄中で書き上げた遺書で、ご紹介した歌はその『留魂録』の冒頭に記されたものです。

何事もほどほどに

おもしろの春雨や  花を散らさぬほど おもしろの武道や  文学を忘れぬほど おもしろの酒宴や  本心を失わぬほど おもしろの好色や  身を滅ぼさぬほど (小早川隆景) 以前にもご紹介した毛利元就の三男、小早川隆景の遺訓と...

畢竟一誠

人唯だ一誠あり、父に事ふれば孝、君に事ふれば忠、友に交はれば信。 此の類千百、名を異にすれども、畢竟一誠なり。 (講孟箚記 安政三年五月二十九日) 「誠」は武士道をはじめ、日本人の性質として深く浸透した姿勢で、明治神宮の...

断じて行えば、鬼神も避く

断じて之を行えば、鬼神も之をを避く。 大事を断ぜんと欲せば、先ず成敗を忘れよ。 (吉田松蔭 正月晦夜、感を書す) 志とは心が指し示す想いというように理解していますが、この志を固めることが先ず最初にすべきことと考えていま...

死して後已む

凡そ学問の道、死して後已む。 若し未だ死せずして半途にして先づ廃すれば、前功皆棄つるものなり。 (講孟箚記 安政三年五月二十三日) 「死而後已」は、元々は論語に出てくる曾子の言葉ですが、同じく吉田松蔭の『士規七則』にも現...

いかに心は猛きとも

もののふの  いかに心は猛きとも  思わざりせば  不覚あるべし (塚原卜伝 武道百首) 武芸に限らず、教えを歌として伝えていく風習は昭和頃までは日本に残っていたのだと思いますが、私は歌を詠むこともままならず、恥ずかしい...

不動心 〜 つよく大なる心

岩尾の身と云は、うごく事なくして、つよく大なる心なり。 身におのづから万理を得て、つきせぬ処なれば、生有る者は、皆よくる心ある也。 (宮本武蔵 兵法三十五箇条 三十四) 宮本武蔵と言えば、特に剣術や武道に興味がなくとも知...

剣法正伝真の極意者

夫れ剣法正伝真の極意者、別に法なし、敵の好む処に随いて勝を得るにあり。 (山岡鉄舟 剣法邪正弁) 山岡鉄舟は幕末三舟(勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟)の一人として有名な幕末の幕臣です。「無刀流」の祖である彼の武道論、武士道論...

合気宜しからず

大学入学時から合気道を続けてきたのですが、恥ずかしながら、どなたの言葉が元なのかは知りません。   「合気道」というと和合の武道とか、魔法のような武道などというようなイメージを抱かれることもありますが、決してそ...

君子の交わりは淡くして

君子の交わりは淡くして水の如く、小人の交わりは濃くして甘酒の如し。 (講孟箚記 安政三年五月二十九日) 君子の交際というものは淡いがゆえにいつでも変じることがなく、一方で小人の交際は利欲が入り込み、濃厚であるがゆえに長く...