道に志す者は偉業を尊ばず

道に志す者は、偉業を尊ばぬもの也。

人の意表に出て、一時の快適を好むは未熟の事なり。戒む可し。

(西郷隆盛 『大西郷遺訓』)

「志」と言うと、どうも立身出世や野心と捉えられることがありますが、それは全く違うということを教えてくれる貴重な教えです。

 

「志」とは純粋な意味で「心が指し示す」ことであり、本来的には生き方を指していると捉えています。

個人的には「徳を高め、道を修める」ことが「志」の第一義だと考えています。

 

「偉業を為したい」、「人の意表に出たい」というのはどちらかというと人の欲求で、欲求から始まるのは道ではなく、それではあくまで「人としての偉業」にしか達せないのだと思います。

道は在り方であり、「天に通ずる偉業」は必ず道から興るものだと思っています。

 

むろん、欲求が人類を発展させてきたという事実を見ると、欲求自体は大切なものであり、また必要なものでもあります。

さらに言うと、欲求をゼロにしたいと思うこと自体が欲求を生むため、欲求を持たないのではなく、過大な欲求は人に任せて、寡欲に生きるのがほどの良さであるとも感じます。

 

偉業云々とは関係なく、高い在り方を目指したいと、及ばずながら感じます。

 

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