聖賢たらんと欲する志

聖賢たらんと欲する志無く、古今の事跡を見て企て及ぶべからずと思はば、戦に臨みて逃るるよりも卑怯なり。

(西郷隆盛 『大西郷遺訓』)

志というものの捉え方を、厳しく教えてくれる言葉です。

 

「謙虚」「謙遜」ということは大切な徳目ですが、志は謙虚でなくてよい、むしろ、謙虚であってはいけないと言われます。

志は高く持ち、それを揺らさないことが大切なのだと思います。

 

人間は結局、出来ると信じたことしか出来ないのだと思います。

出来ると信じて努力し、出来ないということはあっても、出来ないと思って取り組んでいて、出来ることは決してないのだと。

 

「志無く、及ぶべからずと思う」ことを「戦に臨みて逃るるよりも卑怯」と評するのは、さすがに西郷隆盛だと感じます。

 

高い志を持つことは人が生きる理想的な姿であると同時に、人が人として生きる上での最低限の姿勢なのかもしれないと感じさせてくれます。

その上で、修練・修養により「志を固める」ことが大切なのだと思います。

 

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