留めおかまし 大和魂

身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも  留めおかまし  大和魂

(吉田松陰 留魂録 第一章)

『留魂録』は吉田松陰が安政六年、獄中で書き上げた遺書で、ご紹介した歌はその『留魂録』の冒頭に記されたものです。

吉田松陰の辞世の句は他にもありますが、もっとも有名な歌の一つがこの「身はたとひ」であり、吉田松陰の日本の将来に対する強い想いを感じる歌です。

 

吉田松陰の想いは桂小五郎(木戸孝允)や高杉晋作といった維新志士らに引き継がれ、回天の原動力となりましたが、やはり松蔭の「大和魂」は不器用ながら強く魅力的なものを感じます。

 

「大和魂」と言うと武人のものというイメージが強いですが、以下の明治天皇の御製は、誠を尽くす心を分かりやすく教えてくれるものです。

目に見えぬ  神にむかいて恥ぢざるは  人の心の誠なりけり

こういった歌に触れると、和歌というものは決して難しいものではなく、シンプルに人の心を映す魅力的な文化だと思います。自身も歌の一つくらい、さらっと読めるようになりたいものだと思います。

 

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