いかに心は猛きとも

もののふの  いかに心は猛きとも  思わざりせば  不覚あるべし (塚原卜伝 武道百首) 武芸に限らず、教えを歌として伝えていく風習は昭和頃までは日本に残っていたのだと思いますが、私は歌を詠むこともままならず、恥ずかしい...

兵とは国の大事なり

兵者國之大事、死生之地、存亡之道、不可不察也、 兵とは国の大事なり、死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。 (孫子 計編 一) 彼の有名な『孫子』の書き出し、「兵とは国の大事なり」です。これこそが、『孫子』の根底に...

必ず固く之を張る

将欲縮之、必固張之、将欲弱之、必固強之、将欲奪之、必固与之、是謂微明、 将に之を縮めんと欲すれば、必ず固く之を張る、将に之を弱めんと欲すれば、必ず固く之を強くす、将に之を奪わんと欲すれば、必ず固く之に与う。是れをを微明と...

不動心 〜 つよく大なる心

岩尾の身と云は、うごく事なくして、つよく大なる心なり。 身におのづから万理を得て、つきせぬ処なれば、生有る者は、皆よくる心ある也。 (宮本武蔵 兵法三十五箇条 三十四) 宮本武蔵と言えば、特に剣術や武道に興味がなくとも知...

無為を為す

為無為、則無不治、 無為を為せば、則ち治まらざること無し。 (老子 上編 第三章) 『老子』のいう「無為」について、「有為」を尽くすことによる自分の限界の先が「無為」だと捉えています。隠者についても、本当にどうにもならな...

剣法正伝真の極意者

夫れ剣法正伝真の極意者、別に法なし、敵の好む処に随いて勝を得るにあり。 (山岡鉄舟 剣法邪正弁) 山岡鉄舟は幕末三舟(勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟)の一人として有名な幕末の幕臣です。「無刀流」の祖である彼の武道論、武士道論...

合気宜しからず

大学入学時から合気道を続けてきたのですが、恥ずかしながら、どなたの言葉が元なのかは知りません。   「合気道」というと和合の武道とか、魔法のような武道などというようなイメージを抱かれることもありますが、決してそ...

上兵は謀を伐つ

上兵伐謀、其次伐交、其次伐兵、其下攻城、 上兵は謀を伐つ、其の次は交を伐つ、其の次は兵を伐つ、其の下は城を攻む。 (孫子 謀攻編 二) 『孫子』は心理を戦略の中心に据え、『呉子』は物理を戦略の中心に据えていると言われます...

君子の交わりは淡くして

君子の交わりは淡くして水の如く、小人の交わりは濃くして甘酒の如し。 (講孟箚記 安政三年五月二十九日) 君子の交際というものは淡いがゆえにいつでも変じることがなく、一方で小人の交際は利欲が入り込み、濃厚であるがゆえに長く...

道とすべきは、常の道に非ず

道可道、非常道、名可名、非常名、 道の道とすべきは、常の道に非ず。名の名とすべきは、常の名に非ず。 (老子 上編 第一章) 彼の有名な『老子』の冒頭文です。書き下し文は、「道の道(い)うべきは」「名の名づくべきは」として...

全うするを上と為す

凡用兵之法、全國為上、破國次之、 凡そ用兵の法は、国を全うするを上と為し、国を破るはこれに次ぐ。 (孫子 謀攻編 一) 戦略の書として世界最高と言われる『孫子』ですが、「戦うことが最上ではない」という思想が根底にあるのは...

生じて有せず

生而不有、為而不恃、長而不宰、是謂玄徳、 生じて而も有せず、為して而も恃まず、長となりて而も宰たらざる、是れを玄徳と謂う。 (老子 上編  第十章) 玄徳と言えば、三国志の劉備の字(あざな)としても有名です。(ちなみに曹...